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ドイツ、パンの旅


夏休みに姉の住むベルリンへ行ってきました。

11年ぶりのドイツで、本格的なドイツパンに触れてみたいというのも今回の目的の一つ。幸い、姉の知人に、日本から移住してドイツパン作りを学んだ方がいらして、その方、Yumiさんに案内していただけることになりました。

ドイツ在住15年のYumiさん。パン作りの知識はもちろんのこと、どこのパン屋さんがどんな製法でパンを作っているか、それぞれの特徴や、道具のこと、作業工程についてなど、本当に詳しくて、パンにかける深い愛情が伝わってきます。

そんな方と一緒のパン屋さん巡り。なんという幸せ。

短い滞在だったので、実際パン屋さん巡りができたのは1日半。でもベルリンで、「ここはぜひ!」という店は、ほとんど連れて行ってくれました。

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焼き具合も、この通り。

日本だと「焦げちゃった」と判断するところが、

この伝統的な製法のパン屋さんでは「美味しそう」と、なるのです。

重い、固いパンだけではありません。

ベルリンで人気の「うずうずパン」。

甘さがかなり控えめで、生地がもっちりしていました。ミツバチを追い払いながら食べるのもこの時期のベルリンならでは。

薪で焼いたパン。この店は、TVにもよく出る有名な方プロデュースのお店。素朴な味でした。

こちらは、近所のスーパーマーケット内にある、焼きたてパンコーナーのもの。最近では、大手チェーン店のスーパーでもそこそこ美味しいパンが並び、お手頃な値段で買えるそうです。

でもその一方で、昔ながらの製法で、手間と時間をかけてじっくり作るパン屋さんが次々消えていっているのも事実だそうです。どうしても手間がかかった分だけ値段も高くなるから。

日本もドイツも、「ものづくり」を大切にしてきたお国柄。でもこのような問題は、パンに限らず、両国のあらゆる分野で聞かれる事ですね。消えて行くのは店だけでなく、受け継がれてきた「技」だったり、「文化」だったりするのです。

消費者でもあり、作り手でもある自分が、どうあるべきか、考えさせられる旅でもありました。

私が麹を使ったパンを焼いて18年になります。本当にこれしかできないのですが、ずっと焼き続けています。

熊野の山奥で友人が焼いていたこのパンを、初めて食べた時の感動は今でも忘れられません。

その友人は、ガスのない山小屋で、薪を使って全ての料理をしていました。かまどの横に七輪を置き、そこに熾き火を入れて、小さなオーブンを乗せてじっくりパンを焼きます。

おそろしく手間と時間がかかるけれど、「毎日食べたい」と思えるパンでした。

今も目指すのは、あの時の、あのパンです。まだまだ辿り着けませんが。

今回、今後の麹パンに活かせそうな、いろいろなヒントをもらって帰ってきました。

「毎日食べたい」パンを目指して! また酵母ちゃんと語らう日々が続きます。


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